雨上がりの夜空に
テストが近い。このテストは今後の私に関わるものなので本気でやらなくちゃならない。やりたいことをやるためにはやらなきゃいけないことがある。
友達と放課後に、日本史の勉強をしに喫茶店に行った。行きは雨が降ってて、自転車だったけど面倒くさくて無理やり傘をさして行った。ふたりともびちょ濡れで、それで笑ったりした。
2人で言い合いながらやるとこの手の教科は覚える。キャハキャハ言いながらも、一生懸命覚えた。
自転車漕ぎながら、ぽつぽつと話した。
「このテスト取んないと、AOとか推薦とかやばいんだよね。がんばんなくちゃ」
「そうだよね。なんかもう少し前は早く大人になりたいって思ってたけど、今はずっと高校生だったらいいのにって思ってる。あー。」
「大丈夫!みんな大人になっても、私たちの関係は同級生だし、私写真とか動画とか沢山撮ってるし、その中ではみんな高校生だから...何言いたいのかわかんないけど!まあ、大丈夫」
「がんばろうね、ありがとう」
「うん、がんばろー!バイバイ!」
帰りは思惑通り、雨が止んでいた。雲に隠れて意外と空は明るくって青かった。
水たまりを車が轢きながら走る音が沢山聞こえる。その中に隠れて、だいじょばないけど、だいじょぶだよ〜って歌いながら帰った。